「あの素晴しい愛をもう一度」(作詞:北山修、作曲:加藤和彦、1971年)は、ザ・フォーククルセダーズ解散後に、メンバーの加藤和彦と北山修の名義で発表された曲です。
今も歌い継がれる名曲です。
この曲は、加藤和彦の結婚記念に作られたということでしたが、実は、そうではありませんでした。
「あの素晴しい愛をもう一度」は加藤和彦の結婚記念として作られた曲ではなかった
「あの素晴しい愛をもう一度」は、加藤和彦がミカ(サディスティック・ミカ・バンドのボーカル)と結婚するので、結婚記念として作った曲であると、何かで読んだことがあります。
メロディだけを聴いていると、なるほどと思いますが、よくよく歌詞を読んでみると、「二人の心と心が今はもう通わない」とあります。
さらに「あの素晴しい愛をもう一度」と言っています。
結婚記念というわりには、あまりに結婚にふさわしくない歌詞ではないか。
歌詞が、二人の心が離れ離れになるような、別れの内容ですから。
「あの素晴しい愛をもう一度」は女性デュオ「シモンズ」のデビュー曲として作られた
「あの素晴しい愛をもう一度」は、もともと女性デュエットグループ「シモンズ」に依頼されて作った曲でした。
加藤和彦がきたやまおさむの留守番電話に曲を吹き込み、きたやまがその曲に歌詞を入れて加藤の留守電に吹き込んだ、という曲作りをしたそうです。
すると加藤和彦から「いいのをありがとう」ときたやまおさむの留守電に吹き込まれていたとのこと。
そのようにして作られた曲が、あまりにもよくできたので、自分たちで歌うことにして、シモンズには別の曲を作って渡したという。
そのことがシモンズに伝わってしまい、えらい傷つけてしまって大変申し訳ないことをしたと、きたやまおさむは言っています。
フォーククルセダーズを解散後、再結成はありえないと明言したのに、また二人で歌って発表するということで、その大義名分を作るために、加藤和彦の結婚記念にという理由をでっちあげた、とのことでした。
参考図書↓↓↓
まとめ
今も歌い継がれる名曲「あの素晴しい愛をもう一度」。
(「あの素晴らしい愛をもう一度」ではなく「あの素晴しい愛をもう一度」)
加藤和彦の結婚記念として作ったとされていましたが、実は、そうではなく、もともと「シモンズ」のデビュー曲として依頼された曲だったという話でした。
あまりにもいい曲ができたので、渡すのをやめて自分たちで歌うことにしたと、きたやまおさむによって真相が暴露?されました。