自動二輪免許を持っていたら、昔は軽自動車を運転できた。
という話を親から聞いたことがあります。
実際、親は自動二輪免許で軽自動車を運転していたそうです。
にわかに信じがたいので、本当に昔は自動二輪免許で軽自動車を運転できたのか、調べてみました。
昭和34年当時の自動二輪免許
親が運転免許を取得したのは昭和34年3月。
昭和34年当時の自動二輪免許は、16歳で取得可能、運転できる自動車は自動二輪車と軽自動車と書かれています。
運転できる自動二輪車の排気量について記載がないので、すべての排気量の自動二輪車を運転できたのでしょう。
当時、大排気量のオートバイがあったかわかりませんが。
ちなみに、親曰く、試験場でスクーターに乗って1周したら、自動二輪免許をもらえたそうです。
スクーターで取った自動二輪免許で、軽自動車とはいえ四輪自動車を運転できたのは驚きです。
昭和34年当時の軽自動車と軽免許
軽自動車といえば、軽四を連想しますが、四輪だけでなく二輪もあります。
現在の軽自動車は、排気量660cc以下の三輪・四輪自動車と125cc超~250cc以下(側車付の場合は50cc超~250cc以下)の二輪車ですが、
昭和34年当時の軽自動車は、360cc以下の三輪・四輪車と125cc超~250cc以下の二輪車です。
当時、軽自動車を運転するのに必要な軽免許がありました。
軽免許も自動二輪免許と同じく16歳で取得可能でした。
軽免許を持っていれば、360cc以下の三輪・四輪車と250cc以下の二輪車の両方を運転することができました。
自動二輪免許は軽免許の上位免許だったので、自動二輪免許を持っていれば二輪車だけでなく、360cc以下の四輪車も運転できました。
また、自動二輪免許だけでなく、軽免許を除くすべての種類の免許が軽免許の上位免許でした。
なので、当時は、普通免許を持っていれば、自動二輪免許を持っていなくても250ccのバイクに乗れたということです。
昭和34年以降の自動二輪免許と軽免許の変遷
昭和40年9月の改正で、軽免許に含まれていた二輪の軽自動車(250cc以下)が自動二輪車に区分変更されました。
これにより、軽免許で運転できる車は360cc以下の三輪・四輪車のみとなり、250cc以下の二輪車を運転するには自動二輪免許が必要になりました。
自動二輪免許が軽免許の上位免許でなくなりました。
しかし、すでに自動二輪免許を所持している人は軽免許を受けたものとみなされたので、運転できる車に変わりありませんでした。
同様に、すでに軽免許を所持している人も自動二輪免許を受けたものとみなされました。
それまで自動二輪免許のみ、軽免許のみ所持だったのが、自動二輪免許+軽免許所持になったということですね。
さいごに
昔は自動二輪免許を持っていたら、360ccの軽自動車を運転できることがわかりました。
また、軽免許で360ccの軽自動車や250ccのバイクを運転できることもわかりました。
360ccの軽四とはいえ、二輪免許で四輪自動車を運転できた時代があったとは、なかなかすごい時代だなと思いました。