「職業選択を間違えた」というよりも「間違った職業を選択した」。
もっと言えば、「間違ってるとわかっていながら、その職業を選択した」ということです。
どういうことかと言うと、「この仕事だけは絶対にやりたくない!」と思っていた職に就いてしまったから。
毎日が嫌で嫌で仕方なく、辞めることばかり考えていました。
では、なぜ間違った選択をしてしまったのか?
やりたいと思った仕事を断念
学生時代、やりたいと思った仕事がありました。
自動車教習所の指導員です。
どうすれば教習所指導員になれるのだろう?
いろいろ調べていたところ、通っていた教習所のアルバイト募集を見つけました。
これは指導員になるための入口になるかもしれないと思い応募、アルバイトとして勤務することになりました。
大学卒業後もそのまま就職できればいいなと思っていました。
ところが、アルバイト先の教習所指導員が口を揃えて言うのです。
「ここだけはやめとけ」と。
別の某自動車教習所のほうが、ずっといいと。
リクルートの就職情報誌に、別の某教習所の募集が載っていたので、会社訪問しました。
某教習所側は乗り気でしたが、親がめちゃくちゃ嫌がりました。
某教習所から電話がかかってきても、断れと。
親が全身全霊で嫌がったので、教習所指導員になることは断念しました。
そして、完全に目標を見失いました。
他にやりたい仕事が見つからないまま就職活動
学生時代、唯一やってみたいと思った仕事が自動車教習所指導員で、それ以外の仕事はまったく考えていませんでした。
当時はインターネットもなく、代わりにリクルートから就職情報の冊子が自宅に送られてきました。
とりあえず、リクルートの就職情報誌に載っていた数社の企業説明会に行きました。
コンピュータ関連企業の説明会に行くと、適性試験を受けることに。
制限時間内に終わらせることができず、足切りにあいました。
別のコンピュータ関連企業の説明会にも行きましたが、そこも適性試験でアウト。
そういえば、大学で「自分はどんな仕事に向いているか?」という適性検査をやりました。
そのときも制限時間内に終わらせることができず、結果が出せませんでした。
結局、どんな仕事が向いているのか、わからず。
それ以前に、そんなノロマはどんな仕事も向いてないのでは!?
ただ、営業は向いていないと思いました。というか営業はやりたくない。
コンピュータ関連は諦め、リクルートの就職情報誌に載っていた医薬品会社を訪問。
何回も何回も面接を受けましたが、やりたくない営業職だったので、踏ん切りがつかず不採用となりました。
焦りと不安で間違った職業を選択
就職が決まらない。
やりたいことも見つからない。
けど、とにかく就職しなければ。
という焦りと不安で判断を誤るわけです。
絶対にやりたくない仕事が自動車販売会社(ディーラー)の営業、いわゆる自動車のセールスマン。
しかし、いちばん就職しやすいのが自動車のセールスマン。
絶対にやりたくない仕事でしたが、就職することを優先して、諦めて自動車のセールスマンとして就職しました。
いざ入社してみて、やっぱり間違いでした。
失敗でした。